寒冷地の街並み

積雪を想定した屋根を考えておこう

雪国でマイホームを購入する際には室内の暖かさを保つことに力を入れる人が多いですが、積雪を想定した屋根を考えることも大切であることを知っておきましょう。冬になるとたくさん雪が降る地域に住むのであれば、屋根の種類や形に気を遣わなければ思いもよらぬトラブルを引き起こすことになってしまいます。トラブルを引き起こすことなく快適な生活を送るためにも、積雪を想定した屋根選びを行うことができるようになっておくべきです。

屋根の素材には様々なものがありますが、積雪する地域に向いているとされている種類の1つにはガルバリウム鋼板をあげることができます。これはアルミニウムと亜鉛の合金板に金属メッキを加工したものを指していますが、錆びに強くて寿命が長いので雪が多い地域でも安心して利用することが可能です。密閉性が高くて水が入り込みにくいので、雪が溶けたあとの影響も少なく、雪対策を行うためにもピッタリの素材だとされています。

ガルバリウム鋼板の屋根雪国の屋根は素材だけではなく形状にもこだわる必要があり、三角屋根の場合は滑り落ちた雪が原因で事故が起こることがあるので非常に危険です。隣の家との距離が近い場合は自宅の屋根の雪が隣の家の敷地に落ちてしまうだけではなく、庭で作業している人を巻き込んでしまうような事故が発生する恐れもあるので、雪が落ちることによる問題が発生しにくい屋根を採用することが大切だと言えます。勾配のあるものに雪止めを取りつけたタイプ、平らで雪が落ちないタイプ、屋根の中央部分にスノーダクトが設置されたタイプなどがあるので、自分たちに合っていると感じるものを採用すると良いでしょう。見た目やメンテナンスの容易さ、費用は種類によって大きく違っているので、これらの部分も考慮しながら選ぶことをおすすめします。

たくさん雪が降る地域でマイホームを建築するのであれば、積雪のことをきちんと考えた住宅にすることを忘れないでください。寒冷地の住まいづくりに強いハウスメーカーの場合はハウスメーカー側から提案を行ってくれる場合がありますが、そうでなければ積雪が全く考慮されていないものを提案される可能性があります。雪のことを考えたものを導入しなければ事故やトラブルに繋がる危険性があるので、必ず屋根に気を遣いましょう。現在では様々な素材や形状のものを選ぶことができるようになっているので、建築士などに相談しながら決めていくようにしてください。